火曜日, 2月 13, 2007

ネギま! 漫画

あらすじ・・・10歳の天才魔法子ども先生が
       31人の可愛い女子中学生に振り回されながら頑張る。

・・・軽っ!短っ!だが大概合ってるから困る。

初めて読むと、ファンタジー系にありがちな魔法と、
大量の可愛い女の子による無駄なお色気ハーレム漫画です。

読み込んでみると、登場人物全員に最初からほぼ一貫した
明確な個性が描かれていて、魔法にも細かく設定があり、
ラブコメとバトルとをうまく組み合わせることで
読者に飽きがこないようになっています。
テーマ性も非常に強く、
善悪を安易に分けないことで物語に深みを与えていて、
おまけに長期連載を見越した伏線も数多く織り込んでいる
恐ろしく完成度が高い作品です。

その一方でファンによるキャラ投票によってキャラクタの出番を
変動させたり、アンケート結果で路線変える柔軟さもあったりします。
ネギま!・・・恐ろしい子!

この柔軟さをたまに批判する方がいますが、こんなことは漫画が
編集と漫画家の話し合いによって作られている以上
ほぼ全ての漫画で大なり小なりあることなので、
そこで上手く辻褄を合わせられることを誉めるならともかく、
けなすのはお門違いだと思いますね。

話が逸れました。戻します。

この漫画、面白いです。正直魅力を上げだしたらきりがない。

ただ、同時に僕はこの漫画の敷居って凄く高いと思います。
一言で言えば、「人に見せられない」

中身がどれだけ面白くても、普通の人には手に取るだけで一仕事。
この作品はそういう漫画です。
ちらっとでもマガジンで見たことがある人ならなおさらでしょう。

まず敷居の高さの原因その①
「パンチラおよび裸率の高さ」

こればっかりはどうしようもない。例え真剣なバトルだろうが
普通の学園生活だろうがガンガンパンチラ。そして脱げまくり。
慣れると空気のようにすべてスルーすることが可能になりますが、
コレのせいで女性読者や萌えとか特に興味がない普通の人が
入りにくくなっています。ていうか人前では読めない作品です。

敷居の高さの原因その②
「ファン層が痛い」

早い話が僕みたいなのがたくさんいるってことです。
コレは直接的に悪いことではないのですが、
何が最悪って、そんなファンを狙った商品が出てくるってことです。
・・・わかりにくい?つまりはこんなん(アマゾンではないです)
発売されてしまうってことです。

こんなものが発売されてしまうような作品を
普通の漫画を読む人が手に取るかどうか。
もちろん取るわけがない。

そして敷居の高さの原因その③
「多すぎる伏線」

作者が大御所なので長期連載が前提としてあるのですが、
その前提のせいで伏線が多くなっているので、
単行本で追っかけていないと話が見えなくなることが
あるんじゃないかな、と思います。
それがハマった僕のようなダメ人間には魅力的なんですがね・・・。

基本的に上の三点のせいで
どれだけ面白かろうと大衆受けはしてませんし
おそらくこれからもしないであろう作品ですが、
その入りにくさの分、一度ハマれると超面白いです。

一人のキャラを追いかけて読むと毎回違った発見がありますし、
物語としての盛り上がり場所も多いです。
連載で追うのと単行本で追うのとでも全然雰囲気が違います。

何よりキャラの31人+αそれぞれ魅力的すぎます。
31人もいると、そいつらが動いているだけでも楽しいのに
それぞれがきっちり役割を持っていて、なおかつ全員にハッキリした
個性があるのが凄すぎます。もはや脱帽。そして敬礼。敬礼はいらんだろ。

そして読み込んでいると愛着がわくもので、一人のキャラを追いかけるのが
楽しくて仕方がなくなります。せ、せつなさーん!とかなる。
そんなこと言うのはどんな変態だ。こんな変態です(´・ω・`)

そして実は主人公のネギもただの女の子のお飾りではなく、
夢と目標に向かってまっすぐな少年誌らしい主人公です。
彼は天才という設定ですが、その一方で彼の努力や挫折も
きちんと描かれていて、実はマガジンの中で
一番少年誌っぽい主人公だったりします。

もしコレを読んで気になった方は、
とりあえず6巻まで読んでいただきたいです。
そこが前半の山場ですので。

読み込む価値のある作品で
読み込まれている方も非常に多い作品ですが、
その一方で何にも考えずにだらだら読んでいても十分面白い優れものです。
ただ、やっぱり人を選ぶ作品ですが。
大量のパンチラをスルーできるかどうかが勝負の分かれ目です。

ちなみにこのサイト、初めはネギま!のファンサイトにしようかと
思っていたのはここだけの秘密。

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