水曜日, 9月 27, 2006

ラノベ 狼と香辛料Ⅰ

「狼と香辛料Ⅰ」 著:支倉凍砂 電撃文庫

ホ、ホ、ホ、ホロオォォォォォォォォ!!

失礼しました。ちょっと心の叫びが漏れてしまいました。
この作品のシリーズは2ちゃんねる内でライトノベル
ランキング一位を獲得しています。それで僕も
「ちょっくら読んでみっかー」と手を出したのですが、

本当に、面白い。

久々に何度も読み返してしまいました。
行商人ロレンスと狼少女(?)ホロのお話ですが
登場人物が魅力的すぎる。最高。素敵。えくせれんと。
例えば、語り部であるロレンスは一本筋の通った商人として
単純な思考ではなくしっかり打算、策略をめぐらしている男として
描かれていて、非常に好感が持てます。

だがそれはどうでもいい。

大事なのは、狼少女のホロです。彼女がすばらしい。
長いこと生きていて非常に老獪なため、主人公のロレンスをからかって
おちょくってもてあそぶ彼女ですが、普段が強くて小生意気な分
時折見せる弱さがね!もうね!イイネ!!イイヨネ!!
そりゃあハフゥ!とか声がでるのはしょうがないよね!きもいとか言うな。
あと尻尾、耳といった小道具の使い方が上手すぎです。
わっさわっさ揺れる尻尾だとか、ぴくぴくせわしなく動く耳だとか、
もう・・・だめだ!!
僕はこういうのダメなんだ!最高です!

はい、話を戻します。

しかし本当にこの作者は人の弱さを描くのが上手です。
孤独であったり、人に覚えていてもらえない事だったりと様々な弱さが
作品中で描かれているのですが、どれも秀逸。そして納得。
そしてホロが可愛い。細かい描写がイインダヨ!

ストーリーも流れ、展開共に見事の一言。特に結末は
「にゃるほどにゃぁ~」と唸らされました。
今かわいさをネコ語で アピールしようとして失敗しました。

あと各章(幕)の締めの文章のセンスが超一級品です。
余韻の残し方が巧みとでも言えばいいのでしょうか。
この数行があるから全体が光る!!という最高の締め言葉です。
特に第一幕と終幕の言葉!!
・・・あぁ、なんか書こうと思ったけれど何を書いても無粋になってしまう!!
しいていうなら、ここの部分は何回読んでも気持ちいいです。
ていうか気持ちいいとしか言いようがない。
本当に、本当に読んで味わって欲しい所です。
この締め方の上手さは尋常じゃないですよ。

月明かりや空の比喩も作品によく合ったきれいなものが選ばれていますし、
改行の位置もちょうどいいですね。
まぁ改行はもしかしたら適当かもしれませんが。

結構書いてますが、魅力の一割も語れていません。
ともかく読まないと損ですぜ、旦那。旦那って誰だ。

蛇足:四巻が2月に発売予定です。
管理人は今からわくわくしております。気分は遠足前日。
もう一回読み返しちゃおっかなー。

-追記-
もう一回読み返しました。
ホ、ホロォォォォォォォオォォ!(しつこい)

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