私立！三十三間堂学院！ 9巻

あらすじを今北産業
女の子いっぱいの三十三間堂学院に放り込まれた後白河君！
腹の中真っ黒ダーティーな女の子達が彼（イケメン超人）を狙う！
一行余った！

誰が買っているのかいまいち購買層のわからないシリーズの9巻目です。
今回はいつもにも増してドタバタの内容がひどかったですが、
主要な登場人物の絡む話は普通に面白かったです。まる
あと主人公の後白河君だか後黒川君だか緑川君だかはいつもにもまして存在感がなかったです。具体的には「とある魔術の禁書目録」の御坂ルート時のインデックスさんぐらいかな。ヒロイン（笑）

あ、インデックスさんと違って話には絡んでますよ？だけど空気なんです。ある意味凄い。

・・・うーん、この作者さん登場人物を魅力的に書くの下手ですね。
女の子側はまぁ仕方がない。それぞれ裏の真っ黒な思考回路まで描写している分、魅力7割・・・いや9割減になるのはやむを得ないと思います。

ただ後白河（本作品の主人公・・・？）の魅力のなさが酷い。なんていうかな・・・超つまらない男。こいつを一言で表すならただの完璧超人。苦悩とか葛藤とか、弱さがまるでないので次に何やるかが読みやすいですしね。あとは女の子側を黒く書いている分、余計に胡散臭いぐらいの完璧っぷりが浮くというか。
・・・うん、やっぱり魅力がないのが全てだね！こいつ面白くないよ！

あんまり主人公が完璧すぎるのもなぁ・・ってのをこれ読んでると思います。ただ作者さんの話作りや構成が上手いので、陳腐な話でもスラスラ読めますし、面白いんですけどね。これだけキャラの魅力が無いのに面白く読ませるのは流石だと思います。そういった意味ではキャラの魅力さえ立っていればなんとかなるラノベ界では珍しい作品なのかもしれませんね。

叩いてるんじゃないよ、ホメテルンダヨ。ホントダヨ。