日曜日, 11月 05, 2006

ラノベ 化物語(上)

「化物語」 著:西尾維新 講談社BOX 上巻

ライトノベル書きの中でも超有名な西尾維新さんの新作です。

イイね!最高です!

うーん、なんかちがうな・・・

キタ━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━!!

よし、OK(何がだ)

作品の雰囲気が戯言シリーズ(注1:下)より柔らかいですね。
あの作品のような酷くブラックな出来事はないです。
どちらかといえば京極夏彦の作品をすごく噛み砕いて
ライトノベル風にした、という作品だと思います。

西尾維新は京極夏彦(漢字多っ!)に
影響を受けたと公言されている方なので、おそらく京極堂シリーズ(注2)を
多少意識はされてるんではないでしょうか。

今回の作品では珍しく主人公がまっすぐです。
いーちゃん(戯言シリーズ主人公)のようなタイプの主人公が好きな方には
ちょっと物足りないかもしれません。
まぁその辺は好みの問題だと思いますが。

登場人物同士の会話の掛け合いが相変わらず面白いです。
ていうかそれがこの作品のメインです。
変なヤツらが妙な掛け合いをしているのに不思議と
違和感がない・・・ワケじゃないけど勢いで乗り切る会話は
今回も健在です。ていうかミラクル楽しい。ミラクル笑った。
・・・このミラクルの使い方はダメだと思うんだ、僕よ。

詳しく書きたいけれど、書くとネタバレになるから書けない!
ならもっと後で皆様が読み終わった頃に書けばいいんじゃないんだろうか!

そう気づいたのはここまで書き終わってからでした。ガッデム!

閑話休題。

西尾維新が好きなら買いの作品です。高いけど。すごく高いけど。
その際は二回読むと一味違った視点で読めて新しい発見があると思いますので
二度読みをオススメします。ていうか二度読んだら面白かったです。
暇人言うな。

<注1:戯言シリーズ >
西尾維新のデビュー作の
「クビキリサイクル~ネコソギラジカル下」までの9巻を総称してこう呼ぶ。
ライトノベル界に衝撃を与えた作品らしい。ちなみに管理人はこの作品が
きっかけでライトノベルを読み始めました。
かつて高校のテスト前日に 読みふけって(オマケに二度読んだ)
あやうく赤点を取りかけたりもしました。あれはやばかった・・・。
なおテスト前日に本を読むな、というツッコミは黙殺させていただきます。

<注2:京極堂シリーズ>
京極夏彦の「姑獲鳥の夏~邪魅の雫(以下続刊)」までのシリーズ。
妖怪シリーズともいう・・・らしい。単行本が異様に分厚いです。
多分コロコロより厚いです。ハードカバーでもないのに人を殺せそうです。
えいって投げたら壁が壊れそうな圧倒的質量感です。
今ちょっと可愛く言ってみました。

また、持ち歩けない本or読んでいて筋力がつく本としても有名(重いから)
複雑怪奇にからまった事件を、京極堂という人が異様に細かい知識と
妖怪とをからめて謎解きをします。面白いけど読んでいて疲れるシリーズ。

麻薬のような中毒性があります。万人向けではないですが
本好きなら一遍読んでみることをオススメします。
疲れるけど。読み終わった後異様な脱力感に襲われるけど。

説明の方が本文より長いっていうのはダメだと思うんだ、僕よ。

-追記-
この本から西尾維新を読み始めるのは・・・本を読みなれていない
方はやめたほうがいいでしょう。 多分「クドッ!」ってなります。
もはや中毒の僕にはなんともないのですが。

初めて読むのでしたら「クビキリサイクル」がいいと思います。
ただ、何度も言いますがクセの強い作家さんですので
図書館で借りるか立ち読みをしてみるかして、
自分に合うかどうかよく吟味してください。マジで。

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