火曜日, 1月 02, 2007

一度マンガから離れた人に読んで欲しいベスト5!

さて、今日は先日の予告通り、
「一度マンガから離れた人に読んで欲しいマンガベスト5」です。
読みやすいもの、あるいはまたマンガを読もうかな、
と思っていただける(であろう)作品を選んでみました。

需要はないけれど、だがやる!
それがこのサイトのモットー。
なんて嫌なモットー。
もっとモットーは大切にしなきゃ! (これが言いたかった)

・・・あれ、視線が痛いですよ?
それはさておき、早速行きましょう。

一度マンガから離れた人に読んで欲しいベスト5!
なお、作品名の下にあるカギカッコは作品中に出てくる台詞です。

第五位! もやしもん  著:石川雅之 講談社 イブニング

『人間一人がどれだけの菌持ってると思ってんだ!
100兆だぞ!まっすぐ並べると地球五周だ便所の菌なんてメじゃねえ!』

各所で取り上げられているのでご存知の方もいるかと思いますが、
(日経新聞、朝日新聞、エトセトラエトセトラ・・・)
農業大学を舞台にした菌マンガです。
種類は菌モノ。菌モノって凄い表現だな・・・。

作品全体の雰囲気はゆったりしていて、動物のお医者さんに近いですね。
菌がかわいらしくデフォルメされて見える(おまけに話せる)主人公と、
その周りの人たちの話です。
普通に生きていれば縁がないであろう
農業大学の話はとても興味深いと思いますよ。

でもまぁそんなことは気にせず、ただ読んでいるだけで楽しめる作品です。
何にも考えずに「菌がカワイー」とか「あはは、コイツらバカでー」
とか読みながら思ってるだけで楽しいです。
老若男女、地球人、宇宙人、哺乳類、爬虫類、菌類問わずオススメ。

ちなみに管理人は樹教授の語り(超長い)が大好きなのですが、
友人は誰一人理解してくれませんでした。

第四位! プラネテス  著:幸村誠 講談社 モーニング

『まいったね 帰りのキップのない所にはもう行けねェや』

宇宙モノ。主人公は大気圏の上空に浮かんだゴミ(デブリ)を
拾い集める仕事をしています。
外に出れば死んでしまう、宇宙という特殊な空間に生きる
人間のドラマを丁寧に描いています。
書かれているのはあくまで人間ドラマなので、
専門用語ばっかりなのはちょっと・・・という方でも楽しめるそうです(友人談)
(友人談ってのは嘘です)(そんなこと言われなくてもわかってるよ)(ごめん)

宇宙だからこそ描けるドラマが沢山つまっています。
とにかく一遍読んでもらいたい作品です。

第三位! コダマの谷  著: 入江亜季 エンターブレイン

『決めた 彼女が私の妻だ』

一回目に読み返すと何がなんだかよくわからないけれど、
二回目に読むと伏線がぜんぶハッキリして驚くほど面白い作品その1。

王立大学と、その周辺に湧き起こる出来事の長編。
天才でひねくれもののライダーと、なついている子供のマージ。
真っすぐな次期国王アーサーと、その婚約者ウーナ、
そしてその兄ユリウスを中心として話は進みます。

最初は舞台設定全体がぼやかして書いてあったり、
キャラクターの背景があまり書いていないので
一度読んだだけでは誰が何を企んでいたのかさっぱりわかりません。
・・・僕が理解力がないだけ?違うと、信じ、たい。

ただ、一度通して読めば裏の設定がぼんやりとつかめるように
(あくまでぼんやりと、ってのがいいですね)うまいこと描かれているので、
二回目の面白さは秀逸です。
一人一人のキャラクターも凄い魅力的。
ていうかウーナがね、もうね、イイよね!

全一巻で読みやすいという意味も込めて三位です。
ちなみにこの方の書かれている短編集『群青学舎』もオススメ。

第二位! 百鬼夜行抄  著:今市子 ソノラマ

『僕らが死んでしまった人に会いたいと思うように
彼らもやっぱり会いたいと思っているんだろう』

一回目に読み返すと何がなんだかよくわからないけれど、
二回目に読むと伏線がぜんぶハッキリして驚くほど面白い作品その2。

飯嶋律とその守護妖怪の青嵐が妖怪事件に巻き込まれるお話。
主人公の律には妖怪をどうこうする力がなく、
青嵐も律の言うことを聞くわけではないので
あくまで妖怪とどう折り合いをつけてやっていくか
という事がメインとなっています。
単純な勧善懲悪ってわけじゃないあたり好きです。

この作品の真骨頂は二度読みにあります。
・・・第三位の時も似たようなこと言ってたって?
細かいことを気にしてはだめだ!なんで偉そう?

コチラの作品では、場面の切り替えが
(おそらくわざと)あいまいに描かれているため、
一度読んだだけでははっきりと事件の全容がわかりません。
一度目に手に入る情報は結論+α程度です。

しかし二回目に読むときには結論がわかっているので
すんなり読み飛ばした部分が実は伏線となっていたり、
よくわからなかった部分が何故わからなかったのか
一気に明らかになる感じはたまりません。
初めて二回読んだときは思わず「おおぅ」って声が出ました。
今では新刊が出るたびに、読み返すのが楽しみで仕方ありません。
もうハァハァです。何言ってんの僕。

ワイド版、文庫版共にでています。
個人的には(収納スペース的に)文庫本版がおすすめです。

第一位! よつばと!  著:あずまきよひこ メディアワークス

『よつばは 無敵だ』  

よつば、という子どもの日常を描いている作品。
よつばの父親、とーちゃんと、ご近所の綾瀬さん一家がメインです。

ロマンも熱血も謎解きもなく、
ただただよつばの日常を描いている作品です。
巷では癒し系と称されることもありますね。
とにかく読んでいて楽しい!これにつきます。
何回読んでも、むしろ読めば読むほど味がでる作品です。

僕はこの作品が大好きで大好きで仕方がありません。
正直、好きすぎてこれを正しく評価することができない状態です。
正常な判断能力は、この作品に関してはとうに失っています。

ただ、あえて言えば、
この作品は自分が子どもだった頃を思い出させてくれる作品です。

家の近所を駆け回るだけで楽しかったこと。
どんなことも遊びに変えてしまっていたこと。
何もかもが新しかったこと。
何もかもが楽しかったこと。

・・・ポエム調でなんだか痛い人みたいだ!

-追記-
管理人は「痛い人みたい」ではなくて「痛い人」です。
謹んで訂正させていただきます。

それはさておき、
この作品のテーマである(だろうと思われる)
いつでも今日が、いちばん楽しい日。
僕の中では人生のモットーです。
もうこの作品大好き。好きすぎてダメだ。


さて、いかがだったでしょうか。
「正直熱意がキモイ」「何語ってんの?」等いろいろな意見が
あるとは思いますが、管理人は自分のパトスを発散できたので満足です。

それでは。次回は久々の白雪を予定。

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