「レイモンド」 著:田丸 浩史 ドラゴンコミックス
『しーぬしぬしぬしぬしぬっしぬっ こーろーしてーるー』
(一休さんのテーマに乗せて)
始まりのシーンでいきなり屈強な黒人ロボットが
机から出ようとするもひっかかって出られない、という
とんでもないバカなシーンからスタートします。
それネタバレだろ!と思ったあなた。
大丈夫です、実際に絵で見るインパクトは
こんな些細なネタバレなどどうでもよくなる凄さです。
机から出てくる、ということからわかるかと思いますが、
某ネコ型ロボットのパロディ作品です。
とは言ってもこの作品では秘密道具は
四次元ファスナーから出てきますが。
しかし、実にいいです。こういう頭の悪い作品大好きです。
この作者の代表作「ラブやん」は非常にシモネタの割合が高く、
あとやたらに痛い作品(面白いんですが)のため
万人ウケは絶対に不可能な作品でしたが、
この作品は随分読みやすくなっていると思います。
ちなみに先ほどあげた黒人ロボットは海兵型ロボットで、
名前をレイモンドというのですが、(ドレイもんのアナグラムです)
彼の出す秘密道具は一か八か、
そして困ったときは力技に頼るという
大変素敵な機能を持っています。
のび・・・もといレイモンドがやってくる原因となった
主人公の瑞希(小学生女子)も普通の女の子と見せかけて
ナチュラルに同級生をパシリに使ったり、
レイモンドの存在がばれかけたときに「口封じが必要ね・・・」と
普通に同級生を痛めつけて脅迫しようとしたりと、
実はコイツが一番の悪人じゃないのかと
思わせる大変いい性格をしています。
相変わらず万人向けではないですが、
ジョークのわかる方はどうぞ。
ただ高い割に紙の質がよろしくないのはどうなんだ。
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